放っておくと非常に危険!知っておきたい感電の危険性

電気の使用において、さまざまなメリットがある一方で、気をつけなければいけないリスクもあります。その内の1つが、感電。暮らしの中で身近に起こり得る危険な事故であるだけに、まずは予防のための知識として感電を知っておくことが大切です。どんな時になぜ感電が起きるのかという感電の原因からその予防対策まで、ぜひ知っておいてほしい感電にまつわる情報をご紹介していきます。

発生件数は減少傾向にあるものの、感電は身近にある危険な電気事故

まず、感電とは一言でいうと、電気製品の不適切な使用や漏電、落雷など、何らかの要因によって電流が人体に流れ、電撃感(電気ショック)を感じること。厚生労働省によると、70年代は感電に関する死亡災害が毎年100数十件以上発生していましたが、1972年に労働安全衛生法が施行されて以来、漏電遮断器設置の一部義務化や電気関連作業の安全化策の推進により、今では10~20件程に減少。なお、全労働災害の死亡者数の1~2%を占めているのは、電気関連作業者だという調査結果があります。

電気製品の不適切な使用、故障や漏電…さまざまな要因で起きてしまう感電

感電事故というと、電気工事や電気機械の点検など、労働下での話ととらえがちですが、感電事故は家庭でも起こりえる事故です。よくあるのは、家電の老朽化や破損による漏電。他にも、料理する時やお風呂上がりに、つい濡れた手で電気機器に触れたことが原因となって感電事故につながることもあります。感電は身近な事故として、十分注意することが必要です。

日頃からとっておくべき感電予防対策

では、危険な感電事故を防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか。続いては、日頃からできる感電予防対策について、いくつかご紹介します。

感電予防のためには、コードの被覆が破けていたり、目に見えて機器が壊れている時はプラグを抜く、触らない。そして漏電を防止するためには、アースがある機器は必ずアースを取り付けることが重要です。また、これに加えて覚えておきたいのが、濡れた手で電気製品やプラグ、コンセントにはふれないこと。水は電気を通しやすいので、濡れたままの手で電気製品にふれると人体に電気が通ってしまう危険が高まるので注意が必要です。

それから、感電リスクを回避するためにも、「アース線をしっかりつなげる」ことも忘れずに。アース線とは、いくつかの種類の電気製品の電源プラグに付けられた細い緑色(もしくは緑と黄のしま模様)のコードのこと。アース線には漏れた電気を地面に逃がす漏電予防の役割があるので、アース線がある電気製品はアース端子にしっかり接続しましょう。また、電気製品にアース線が付いていなくても、一般的に電気機器には感電に対する安全予防策として、各製品に感電保護クラスという保護の分類がなされています。自分の使っている電気製品について、どんな安全予防策が施されているかチェックしてみるといいでしょう。

また、感電を防ぐための他の対策としては、「コンセントにカバーをつける」というのも有効です。例えばペットを屋内飼いしている場合、ペットが誤ってコンセントをに触れて漏電を引き起こし、感電してしまう危険があります。ペットがいじりそうなコンセントにはカバーをつけておくことをおすすめします。

まとめ

身近にも起こり得る危険な感電。事故を防ぐためにも、事前にしっかり予防対策を講じておくことが重要です。

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